唎酒師
唎酒社労士の櫻井三樹子です。米と水と麹だけで作るのにこんなにフルーティーなのはなぜ?若いころに飲んだことのある日本酒と全然違うのはなんで~?・・・というところから日本酒ファンになってしまいました。労務管理からお酒の選び方までお気軽にご相談ください。
今まさに日本酒史上最高のおいしいお酒に出逢えるチャンスです。未来を担う20代、30代の蔵元が続々と美酒を生み出しています。個性の光る魅力的な酒が増え、選ぶのに困りますね。
1995年ごろバブル崩壊、ワインや焼酎ブーム、杜氏の高齢化などから変革を余儀なくされた日本酒業界ですが、若手を中心に蔵元杜氏という新しいスタイルがじわじわと広がります。筆頭は山形県の『十四代』。この酒以降、あふれる香りとさわやかな味わい、口に含んだときにインパクトのある酒が注目されます。米と水と麹のシンプルな材料からメロンやバナナ、桃のようなフルーティーな味わいを楽しむことのできるミラクルを『十四代』は感じさせてくれます。
また、純米酒の旨さに立ち戻り、山廃、生酛のように乳酸や酵母を添加せず昔ながらの製法をリスペクトする流れもあります。これらは燗酒に向いているやわらかいふっくらしたタイプの酒です。
2014年、安倍首相がオバマ大統領に贈った酒として話題になった『獺祭』をはじめ『醸し人九平治』など海外を意識した酒も次々登場しています。フルーティーで華やかで酸味もありワインのような味わいの酒もあれば、どっしりと米の味わいを感じられる濃厚な旨味のある酒もあり、またローカル色を前面に出して地元の米やオリジナル酵母を使い、ワインで言うテロワールを感じてしまう魅力あふれる地酒の数々。お酒との出逢いも、縁。味わわなくてはもったいない。おうちでも、一人でも出逢えます。皆さんに、おいしい出逢いがありますように。
